帰化申請の必要書類一覧|国籍・身分・納税など種類別に解説

- 帰化申請の必要書類は、本人作成書類と取得書類で合計20種類以上になる場合がある。
- 本人作成書類には帰化許可申請書・履歴書・帰化の動機書・宣誓書などが含まれる。
- 本国から取得する書類には国籍証明書・本国の戸籍謄本・出生証明書が必須。
- 外国語の書類には必ず日本語の訳文を添付する。
- 帰化許可申請の手数料は4,000円で、写真は縦5cm×横5cmを2葉用意する。
帰化申請 必要書類 一覧の結論

帰化申請の必要書類は、本人が作成する書類と役所・職場・本国から取得する書類の2系統に分かれ、合計20種類以上になることがあります。
正直に言うと、ここで挫折する人が一番多い。書類の種類が多く、しかも本国から取り寄せる書類は時間がかかるからです。
まず全体像を表で押さえておきましょう。下の一覧は、私が実務で最初にお客様へ渡す確認リストとほぼ同じ構成です。
| 区分 | 主な書類 | 入手先 |
|---|---|---|
| 本人作成 | 帰化許可申請書(写真貼付)、親族の概要、履歴書、帰化の動機書、宣誓書、生計の概要、事業の概要、住宅・勤務先付近の略図 | 自分で作成 |
| 日本で取得 | 在勤及び給与証明書、家族全員の住民票、戸籍謄本、納税証明書、運転記録証明書、年金関係、卒業証明書 | 市区町村・職場・運転免許関係 |
| 本国で取得 | 国籍証明書、本国の戸籍謄本・除籍謄本、出生証明書、婚姻・離婚・死亡証明書、親族関係証明書、パスポートの写し | 本国の役所・大使館等 |
注意事項(共通)
どの申請者にも共通する最大の注意点は、写真規格・有効期限・自筆要件の3つを外さないことです。

写真は縦5cm×横5cm、申請前6ヶ月以内に撮影した単身・無帽・正面上半身のものを2葉用意します。15歳未満は法定代理人と一緒に写ったものが必要です。
帰化の動機書は原則として自筆。ここは代筆できません。ただし特別永住者の方は動機書そのものが不要です。
| 項目 | 規格・条件 |
|---|---|
| 写真サイズ | 縦5cm×横5cm |
| 写真の枚数 | 2葉(本人部・副本部) |
| 写真の鮮度 | 申請前6ヶ月以内に撮影 |
| 動機書 | 原則自筆(特別永住者は不要) |
| 外国語書類 | 訳文の添付が必須 |
国籍証明書(てびき14ページ)
国籍証明書は、申請者が現在どの国の国籍を持つかを証明する書類で、帰化申請の必須書類です。
加えて、日本国籍の取得によって元の国の国籍を失うべきことの証明(国籍喪失に関する書類)も求められます。
私の経験上、国籍証明書は本国の役所や在日大使館・領事館で取得しますが、国によって発行までの日数がまちまちです。早めに動くのが正解です。
身分関係を証する書面(てびき14ページ)

身分関係の書面とは、本人と家族のつながりを証明する戸籍謄本・出生証明書・婚姻証明書などのことです。
本国からは、本国の戸籍謄本・除籍謄本、出生証明書、婚姻証明書・離婚証明書・死亡証明書、親族関係証明書を集めます。対象は本人だけでなく、父母や兄弟に及ぶこともあります。
韓国・台湾・中国出身の方は、本国制度に沿った証明書をそろえる必要があります。日本の戸籍とは仕組みが違うので、ここで時間を取られがちです。
| 書類 | 対象 |
|---|---|
| 本国の戸籍謄本・除籍謄本 | 本人・家族 |
| 出生証明書 | 本人ほか |
| 婚姻・離婚・死亡証明書 | 本人・父母・兄弟 |
| 親族関係証明書 | 本人・親族 |
居住歴を証する書面(てびき15ページ)
居住歴を証する書面は、日本での住所と居住の継続を示す書類で、家族全員の住民票が中心になります。

住民票は家族全員分が必要です。在留歴は履歴書にも記載するため、過去の住所や在留状況をきちんと洗い出しておきましょう。
住所の移り変わりが多い方は、ここで記録の食い違いが出やすい。私は申請前に必ず時系列で並べ直すようお願いしています。
運転記録証明書(てびき16ページ)
運転記録証明書は、過去5年間分の運転記録を証明する書類で、運転免許を持つ方は提出が求められます。
交通違反や事故の履歴は素行条件の判断材料になります。だからこそ過去5年分という期間が指定されています。
免許を持っていない方は不要ですが、持っているのに出し忘れると確認に時間がかかります。手元の免許を見て早めに申請しておくと安心です。
資産・収入に関する各種証明書(てびき16ページ)

資産・収入に関する書面は、生計が安定していることを示す書類で、生計の概要を記載した書面と在勤及び給与証明書が柱になります。
会社員なら在勤及び給与証明書、個人事業主や経営者なら事業の概要を記載した書面も加わります。収入・支出・財産の状況を整理しておきましょう。
立場ごとの差が一番出るのがこの部分です。下の表で自分のタイプを確認してください。
| 立場 | 主に加わる書類 |
|---|---|
| 会社員 | 在勤及び給与証明書 |
| 個人事業主 | 事業の概要を記載した書面 |
| 経営者 | 事業の概要を記載した書面(事業を営む者) |
納税に関する各種証明書(てびき16ページ)
納税に関する書面は、税金をきちんと納めていることを示す書類で、納税証明書や源泉徴収票を同居家族全員分そろえます。

納税は帰化の要件に直結します。未納や滞納があると、それだけで審査が止まることもあります。
私が現場で口を酸っぱくして言うのは、家族の分まで漏れなく集めること。本人だけ完璧でも、同居家族の未納で引っかかるケースを何度も見てきました。
社会保険の納付証明書(てびき17ページ)
社会保険の納付証明書は、年金や保険料の納付状況を示す書類で、年金手帳やねんきん定期便が該当します。
会社員は厚生年金、個人事業主は国民年金と、加入の形で出すものが変わります。直近の納付状況が分かるものを用意しましょう。
年金の未納は本人が気づいていないことが多い。手元のねんきん定期便で一度確認しておくと、後で慌てません。
その他の書類

その他の書類とは、学歴・資格・渡航歴を補う書類で、卒業証明書、技能・資格証明書、パスポートの写しなどが含まれます。
卒業証明書・在学証明書はコピーで足りる場合が多く、教員免許や運転免許などの技能・資格証明書も提出対象です。
パスポートや渡航証明書の写しは、出入国の履歴を裏づける書類として使います。捨ててしまった古い旅券があると痛いので、保管状況を確認しておきましょう。
東京法務局
東京法務局は、東京都内に住む方が帰化申請を行う窓口で、書類の準備前に必ず事前相談を受ける流れになります。

申請手数料は4,000円です。申請後は面接や調査期間を経て、決定通知に至ります。
実務の感覚では、事前相談で担当者に書類の構成を確認しておくと、後の差し戻しがぐっと減ります。地域や事案で求められる書類が微妙に変わるためです。
よくある質問
帰化申請の必要書類について、相談で特に多い質問をまとめました。
よくある質問
最後に、私から一つだけ。本国の書類は届くまでに思った以上の時間がかかります。今日できる一歩は、管轄の法務局へ事前相談の予約を入れることです。
